今回の工事は小島地区築堤その1工事、巻下地区築堤その2工事、小島地区築堤その3工事、巻下地区樋門その2工事における信濃川本川の計画高水位(HWL)より上部の築堤盛土と支川左岸の築堤盛土、及びブロック張工、そして全体の衣土と張芝工を行うものです。
工種は少ないですが、施工延長が長く同じような作業が続くので、安全管理、特にヒューマンエラーの防止に努めながら完成に向けて頑張っていこうと思います。
工事番号 | 復緊補正 第0002-00-01-01号 |
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工事名 | 一級河川信濃川復緊事業(補正)巻下地区築堤その3工事 |
河川名 | 信濃川 |
工事場所 | 新潟県中魚沼郡津南町大字外丸 地先 |
工期 | 2023年6月21日~2024年3月31日(予定) |
発注者 | 新潟県十日町地域振興局 地域整備部 治水課 |
施工業者 | 上村建設工業株式会社 新潟県中魚沼郡津南町大字下船渡戊305-18 TEL:025-765-3153 FAX:025-765-3128 |
現場代理人 | 藤木 徹 |
監理技術者 | 藤木 徹 |
工事内容 | ○(実)延長 L=1009.5m (本川築堤工L=803.8m、支川左岸築堤工L=205.7m) ・盛土工 V=14500m3 (Ano.0-36.4~Ano.38+2.1~Bno.10+6.2) ・ブロック張工 A=232m2 (支川左岸Ano.38+2.1~Bno.10+6.2) ・張芝工 A=8190m2 |
12月になりました。ここまでくると雪降り前にどこまでやれるのか。取り敢えずやれるとこまでやります。
こんな感じで盛土して、法面整形作業に入り、雪が積もったら今年はやめる予定です。あまり無理して作業しても危ないですし、良いものは作れませんからね。春の雪解けを待ってきちんと整形したいと思います。
小島地区築堤その1工事で作った風張川樋門のゲート上に鋼製蓋と、取付桝に転落防止柵をそれぞれ取り付けました。
製作業者さんと寸法の確認を行います。間違いなく計画図通り。
確かにこれがないと危険だし、怖いですね。ゲートを人力で開くには手間がかかりますが、もし転落したら…と考えると付けてよかったのだと思います。地元の人たちも安心ですね。因みに取付桝には今回の転落防止柵の他に、セーフティーパイプを設置することになっています。
12月末進捗状況です。 降雪前に撮りました。少しは変わったように見えるでしょうか?
絵面が代わり映えしませんが、引き続きということでよろしくお願いします(-_-;)
これで7層目が完了です。とりあえず11層まで盛土して整形し、ブロック張と衣土を施工する予定です。
根津建材工業にストックしてある材料では足りないので、採取した中津川土砂を使用するため、3度目の試験盛土です。
前回の工事でも試験していますが、採取場所が少し違うことと、新しい工事ということで実施しました。現場は盛土作業を続けているので、ストックヤードで行いました。この土砂は最大粒径53mmを超えるので、試験方法は突砂法です。
これもまた4回転圧でOKでした。同じ場所での盛土で転圧回数が変わってしまうと、とてもややこしいので良かったです。
話は変わりますが、少し前に出していた現場事務所前ののぼり旗です。ちょっとアピールしようと思って立ててみました。
『防犯装置24時間作動中』『ICT施工建機稼働中』『SDGs』『安全第一』です。新潟県建設業協会十日町支部と十日町警察署ののぼり旗は以前からのものです。
盛土と衣土が完了したところに張芝を施工します。『築堤盛土の流れ』④です。
真夏の暑い時期だと枯れないように散水したりと管理が大変なので、この時期で良かったと思います。一番良いのは雪解け後の4~6月くらいでしょうか。
川表も同じように張付けます。
今回施工した面積は約2300m2です。あと5900m2あります。次回からは2班で施工していきます。
巻下樋門その2工事の現場検査が完了したので、そこの業者さんでそのまま築堤盛土作業を行っていきます。もちろん契約済みです。
最初に階段工です。現場打ちではなく、現場に合わせて作ったコンクリート製品を使用します。盛土してからだと届かなくなるので、ここで設置しておきます。元々の設計にはないもので、これも地元要望です。
11月末進捗状況です。
小島地区築堤その1工事で施工した風張川樋門にインバートを打設しました。本来樋門にはない構造ですが、これも地元要望ということで、発注者から指示のあったものです。(下図赤色部分)
先ずは水中ポンプで水替えして、樋管の中を高圧洗浄機やブラシで清掃し、汚れがない状態にしました。
インバート両側の部分を先に作るため、差し筋をして型枠を組み立てます。高さが1.5mしかないので腰にキツイ作業です。
1回目の打設作業です。狭くて長いのでポンプ打設としました。前日に配管しておき、朝一から作業開始です。
1回目の打設が完了しました。この後、養生期間をおいて脱型し、インバートを打設します。
これで樋門の二次コンクリート(インバート)の完成です。
二次コンクリートと並行作業で盛土法面整形が終わったところに衣土を張りました。『築堤盛土の流れ』③のところです。
これでANo.16~28の土工は完了です。レーザースキャナーで出来形を測定して、合格となれば張芝を施工します。
ここからは支川の築堤盛土になります。
土材料が発注者の指示により変更になるので、再度試験盛土を行います。土質試験は事前に行っています。今回は現場内ではなくストックヤードで実施しました。現場内で実施するのが都合上厳しかったりもするのですが、こうしておけば現場も試験結果が出るまで別の作業が出来ます。この材料は粒度が細かく、砕石(40mm)を混ぜたブレンド材です。
これも2・4・6・8回で試験しました。今回は突砂法ではなく砂置換です。
この材料でも4回転圧でOKでした。
支川は掘削がなく、小島地区築堤その1工事で表土の剝ぎ取りは完了しているので、最初からどんどん盛土していきます。
ここには圃場側に坂路が出来るので、幅が広いです。
粒度が細かいので、とても施工しやすいです。
10月に入ってから同時進行で中津川(津南町反里口地内)で盛土材の採取を行っています。
前年度にこのすぐ下流で採取を行い、良質な盛土材が採れたので、今年はここで採取することになりました。事前の調査、UAVによる三次元測量を行っての土量算出、中魚沼漁協組合への同意願い、反里口集落へのお願いなどやらなければならないことが結構ありました。
ここには2台しか写っていませんが、基本的にバックホウは4台稼働しています。1.4m3級で掘削し、0.8m3級がふるい分けと積込みでそれぞれ1台、そしてストックヤードに受け取りが1台です。
10月末進捗状況です。
発注者の指示により、盛土する支川である樽田沢川の堆積土砂撤去を行いました。地元集落からの要望もあって施工したのですが、本来は幅7mほどある河床が、堆積した土砂によって2~2.5m程度になっていました。
長年の堆積なのでしょうか。約140mで270m3の土砂を撤去しました。今回の作業で特に注意したのが、河床を下げないこと。そして護岸側を取りすぎないということです。
この樽田沢川は普段は殆ど流量の無い川です。ただ大雨が降ると山から一気に流れてきます。そして運搬作用により石や土砂が運ばれて堆積していきます。
水道は狭くなり、速い流速で河床が洗われて護岸基礎が見える場所もありました。そのため河床は触らず、護岸側をわざと残してこれ以上の浸食がないように気を付けました。
穴になっていたところには土砂の中にあった玉石を詰めました。後で一部に袋詰め玉石を据付る予定です。
青いラインが横断測量したもので、赤い塗りつぶしが撤去した断面です。
これから盛土作業に入りますが、先ずは使用する土材料で試験盛土(締固め密度試験)を実施しました。これにより転圧管理のためのコンバインドローラによる転圧回数を定めます。この現場では2・4・6・8回で試験(突砂法)しました。
この結果により、4回転圧で管理していくことになりました。
さて、いよいよ盛土作業が始まりました。『築堤盛土の流れ』②です。
大型ダンプトラックで土砂を搬入してブルドーザーで敷均し、コンバインドローラで転圧していきます。高水位まで完了しているので、残りの1.2m(4層)を盛土していきます。
これはコンバインドローラに車載しているタブレットモニターです。これにより転圧している位置と転圧回数が分かります。
ここまで盛土作業が完了したので、法面整形作業を行っていきます。
機械制御とモニターで形状が見えるので便利なのですが、盛土肩の形状が複雑で、オペレーターは苦労していました。レーザースキャナでの出来形計測も合格していました。
9月末進捗状況です。
弊社が施工している小島地区築堤その3工事と巻下地区樋門その2工事がまだ完了していませんが、それぞれ検査終了後、続けて着手していきます。
本川側は計画高水位(護岸天端)まで完了する予定なので、今回の工事でその上をICT施工により盛土します。
先ずはANo.16~28の川裏側を高水位までの衣土を施工しました。『築堤盛土の流れ』①です。
ICT施工で丁張を必要としない為、かなり楽です。この川裏は測点によっては横断勾配が微妙に異なるので、とても良いです。
衣土に使用する材料は、ほかの業者さんが搬出した残土を使用しました。この上に張芝を貼るので、芝がしっかりと根張りするように粒径の大きな石を除去することにしました。0.8m3級のバックホウでスケルトンバケットを使用してふるい分けしました。
スケルトンバケットの目は200mmでしたが、大きすぎるので鉄筋を溶接して半分ほどに目を小さくする工夫もしました。
現場環境改善の一つとして現場事務所周りにプランターを置いて、生花を植えました。
プランターとして使用したものは、当現場に二次製品を納入してもらっている株式会社種村建設さんが制作した、傘や道具などを立てておけるコンクリートの製品です。そこに弊社のマークを入れて頂きました。種村建設さんのロゴも入ってます。
これ重くて絶対倒れません。
花は4種類植えました。
実はエンゼルトランペットはかなり大きくなるようで、花を咲かせるのは大分先のようです。現場が完成するまでに咲いて欲しいですね。
8月末進捗状況です。